Global bioecomoy summit (25-26 Nov 2015, Berlin)の報告より
http://www.jba.or.jp/jabex/pdf/2016/Global_Bioeconomy_Summit_2015.pdf
共通項としては地球環境へ配慮しつつ世界の食糧問題を解決し、自国の産業を活性化し経済を潤すためにバイオ資源とバイオテクノロジーをどのように活用していくか、という観点が盛り込まれている。
バイオエコノミーという言葉は1997年にアメリカ科学振興協会が定義したことに始まるものと言われている.
基本的には脱化石資源で既存の経済活動を置き換えて地球の持続性を保つための活動である
主な書籍
The Bioeconomy to 2030: designing a policy agenda(2009)OECD
National Bioeconomy Blueprint(2012)US
日本の施策として農林水産省が進めているバイオマス戦略が合致する
German Bioecomoy Council
先進国としてはカナダBioindustrial Innovation、Sustainable Chemistry AllianceのMurray McLaughlin氏よりカナダのバイオ
エコノミーのクラスターとしてSarnia、Thunder Bay、Drayton Valley、Winnipeg、Saskatoon、Victoriacilleの紹介があっ
た。それぞれのクラスターに教育、バイオマス、二次産業が備わっているが、解決すべき課題として、税金、研究、投資、気候、
健康の分野が設定されている。
EU European Forestry InstituteのMarc Palahi氏からは木材の利用において現在では14階建ての建物を作ることもで
き、仮にコンクリートから木材に代替した場合、28%のプライマリーエネルギー抑制、45%のCO2発生抑制に貢献すると述
べた。
米国コロンビア大学Earth InstituteのJeffery Sachs氏からは世界の持続性実現に向け、以下7つの課題解決のための施
策を推進すべきであると提案された。
①世界人口の1/7(10億人)は飢餓にさらされている。特にタンパク質の供給が必須である。②世界で20億人が飢餓以
外の栄養失調にさらされている。10億人のビタミン・ミネラルが欠如しているが、その一方では10億人が肥満である。肥満
は糖尿病などの代謝異常をもたらす。③貧困について対策が必要である。貧しいと尊厳までが損なわれる。④農業が引
き起こす環境問題。持続性のない農業では、窒素肥料、メタン発生、森林の伐採、水資源の枯渇、防虫剤の利用など、環
境に悪影響を及ぼすことがある。⑤気温の上昇による水害、海面の上昇。⑥バイオ燃料生産による食糧の減少。⑦ヒトの
健康、マラリアなどの病気。
ドイツFederal Ministry of Food and Agriculture のRobert Kloos氏からはバイオエコノミーはドイツにとってはエネルギーと工業原料の代替方法の開発が主目的であるが、世界においては健康と食の充足も含めるべきであるとされていること、例えば、Global Forum for Food
and Agriculture 2015においては、バイオエコノミーの重要な役割について国際連合食糧農業機関(FAO)と世界銀行が言
及し、途上国の援助としてはエネルギーやバイオ原料よりも食糧にプライオリティーがあるべきとの内容が確認される
