2012年1月6日金曜日

風邪の見分け方

田舎に住んでいると子供の調子が悪い時に医者に連れていくか迷う。そんな時のための備忘録。

ポイント1:咳、鼻水、熱をともなうか?
 上記の3つが揃う場合は風邪の典型的症状である。逆に熱だけで咳や鼻水がないとすると、インフルエンザなど他の感染を疑ったほうがよい。

ポイント2:熱は39度を超えているか?ぐったりしていないか?
 38度程度でも子供に食欲があり、動き回っているようであれば、あまり心配ない。しかし通常の風邪では体温が39度を超えることはめったにない。熱が高く、ぐったりしているようであれば医者に連れていく。高温による脱水症状はきわめて危険である。

ポイント3:3日たって症状に改善がみられるか?
 風邪の治療は基本的に安静にして養生するだけである。薬の処方は上記の症状の緩和のためである。ひきはじめから3日安静にしていても症状が良くならないようであれば医者に連れて行ったほうがよい。

ポイント4:親の直観として「危ない」か
 人間は風邪や様々な病気を経験している。親として子供の症状が「危ない」と判断される場合は医者に連れて行ったほうがよい。


医者に行く時の注意事項

・子供の症状を時系列で書いておくこと。口頭で説明するより、医者は判断がしやすい。症状の履歴は触診と同じくらい重要な情報源である。
・田舎の開業医は自分の手に負えない症状の場合には総合病院を推薦するなどの判断が重要である。都会に比べ田舎の医者は判断の遅れが危険に直結する。その見極めに間違いがない医者は「良い」医者とも言える。
・風邪に抗生物質を処方するのは、風邪と診断したものが万一感染症だった場合の保険である。風邪はウィルスなので抗生物質は効かない。
・薬をたくさん処方する医者がいるが、近年の保険制度では薬を処方しても医者は儲からない。
・症状をしっかり聞いて適切なアドバイスをしてくれる医者はありがたいが、そうでない医者も一概に藪医者とは限らない。親として症状が心配でも医者からみると「大したことがない」と判断している場合もある。
・田舎では人の噂がものをいう。地域で長いこと開業医をしているところは、その意味で(大きな失敗をせずに)生き残っているわけで、判断の一つの目安になる。

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