2011年12月20日火曜日

有機農業の問題点

N先生に駅で出会ったので有機農業についての最近の状況を聞いてみた.答えはちょっとさびしいというか問題の多いもの.有機農業関係者は

 ・未だに運動主体.
 ・技術の確立(標準化)が全く進んでいない. 
 ・不勉強な人,無知な人が多くを占める.
 ・上記からまともな団体が育っておらず,公的支援をけん引できない.
 
自分の商売としてはそれでもいいかも知れないが,日本の農業の質を底上げするという意味において,有機農業のガイドラインや技術の標準化は極めて重要な課題だ.しかしそれに関わる人の中での合意形成は極めて困難でバベルの塔状態なのだろう.
N先生のさらに含蓄あるお話

 ・農業・農村の活性化を阻んでいるのは農業委員会である.

農業委員が既得権益化していて,農地の流動化を阻んでいる.なるほど.

 ・農地解放で耕地を得た小農民は第二種兼業化しているのに,メインの収入がそこそこあるので,農地を手放さない.都会に出た世代も資産価値増加の幻想から土地や家屋を飼い殺しにしている.

まったくその通りざんす.

 ・田舎に人がいないのは,入る場所ができないため.歳をとった人間が田舎に帰っても役に立たない.老人には都会の方が便利である.

こいつもなるほどです.N先生ありがとう.

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